卸問屋でブランド古着を賢く仕入れるには？販売戦略もご紹介

仕入れたい商品を明確にする

ブランド古着を卸問屋から仕入れる際に、最も重要なのが「どんな古着を仕入れたいか」を明確にすることです。闇雲に仕入れるのではなく、ターゲットとする顧客を具体的に想像し、その顧客が求めるであろう商品を絞り込むことが重要になります。

例えば、以下のようにターゲットを具体的に設定し、その顧客が求める商品を明確化していきます。

ターゲット	求める商品	仕入れ基準
20代女性	トレンド感のあるカジュアルブランド古着	比較的新しい年代の商品、状態のよいもの
30代男性	シンプルで長く着られるハイブランド古着	上質なもの、ベーシックなデザインのもの
古着マニア	希少価値の高いヴィンテージブランド古着	年代物の商品、希少価値の高いもの、状態のよいもの

このように、ターゲットと求める商品を明確化することで仕入れの軸がぶれなくなり、結果的に顧客満足度を高めることにもつながります。

卸問屋の得意分野を知る

卸問屋はそれぞれ得意なジャンルや仕入れルートを持っています。例えば、アメリカ古着に強い卸問屋もあれば、ハイブランド古着に強い卸問屋もあります。また、ヴィンテージアイテムに強い卸問屋や、ストリートブランドに強い卸問屋もあります。

卸問屋が得意とするジャンルを事前にリサーチすることで、希望の商品を効率的に仕入れることが可能になります。

卸問屋のホームページには、その卸問屋がどのような商品を扱っているのか、どのような顧客層をターゲットにしているのかといった情報が掲載されていることが多いです。これらの情報を参考にしながら、自身のビジネスモデルや仕入れたい商品に合った卸問屋を選びましょう。

品質チェック

卸問屋からブランド古着を仕入れる際には、品質チェックは欠かせません。仕入れた後に「こんなはずじゃなかった」とならないように、以下のポイントに注意して確認しましょう。

汚れ

目立つ汚れやシミがないか、裏地まで丁寧にチェックしましょう。

ダメージ

破れ、ほつれ、穴あきなどがないか確認します。特に、縫い目やボタンホール付近は念入りにチェックしましょう。

色褪せ

全体的に色褪せていないか、日焼けによる変色がないか確認します。

毛玉

毛玉の有無や程度をチェックします。特に、ウールやカシミヤなどの素材は毛玉ができやすいため注意が必要です。

型崩れ

型崩れしていないか、シルエットが崩れていないか確認します。

臭い

タバコや香水、カビなどの臭いがついていないか確認します。

サイズ表記

サイズ表記が正しいか、実寸と照らし合わせて確認しましょう。

ブランドタグ

ブランドタグが欠損していないか、偽造品ではないか確認します。

これらの項目を丁寧にチェックすることで、不良品の仕入れを未然に防ぐことができます。また、たとえ小さな汚れやダメージであっても、販売価格に影響を与える可能性があります。仕入れの際には商品の状態をしっかりと把握し、適切な価格で購入することが重要です。

販売ターゲットとチャネル選定

ブランド古着を誰に、どこで販売するかを決めることは、仕入れと同じくらい重要です。ターゲットとする顧客層によって、売れる商品や価格帯、宣伝方法が変わってきます。

例えば、20代後半～30代の女性をターゲットにするなら、トレンドを取り入れたブランド古着のみならず、バッグやアクセサリーなどを用意するのがおすすめです。販売チャネルとしては、InstagramやTikTokなどのSNSでの宣伝活動が効果的です。フリマアプリに出店すれば、手軽に販売を始められます。

一方、40代以上の男性をターゲットとするなら、ヴィンテージアイテムや希少性の高いブランド古着に人気が集まります。小物なら、エルメスやルイヴィトンのレザーアイテムも人気でしょう。販売チャネルとしては自社ECサイトの運営に加え、顧客との信頼関係を重視した対面販売もおすすめです。

このように、ターゲットとチャネルを明確にすることでより効果的な販売戦略を立てることができます。自分の強みや販売したい商品、そしてターゲットに合ったチャネルを組み合わせることが、ブランド古着転売で成功するための鍵となります。

魅力的な商品写真と説明文を作成

ブランド古着転売で売上を大きく左右するのが、商品写真と説明文です。顧客は実際に商品に触れて確認することができないため、写真と説明文だけが判断材料となります。

魅力的な商品写真を作成するポイント

• 明るさ：自然光で撮影すると、商品の色味が綺麗に出る
• 背景：白やグレーなど、なるべくシンプルな背景を使うのがおすすめ
• 角度：商品の状態がわかるよう、様々な角度から撮影する
• 傷や汚れの確認：隠さずに正直に撮影する

説明文を作成するポイント

• 商品情報：ブランド名、サイズ、色、素材、状態などを具体的に記載する
• 商品の特徴：デザインやシルエット、年代など、商品の魅力が伝わるように記載する
• 着用イメージ：どのようなシーンで着用できるか、具体的なコーディネート例を記載する
• 傷や汚れについて：その箇所や程度について詳しく説明する

写真、説明文は丁寧に作成することで顧客に安心感を与え、購入意欲を高めることができます。

適正価格設定と在庫管理

安定した収入を得るには、適切な価格設定と在庫管理が欠かせません。適切な価格設定は、利益を確保しながらも顧客を惹きつけるために非常に重要です。

ブランド古着の価格設定は仕入れ値や商品の状態だけでなく、市場の需要やトレンド、ブランド価値、希少性など様々な要素を考慮する必要があります。人気ブランドや希少性の高いアイテムは、高めの価格設定が可能ですが、適正な価格を検討することが重要です。市場調査を行い、競合他社の価格や顧客の反応を分析することで、適切な価格帯を見極めましょう。

表計算ソフトなどを活用し、商品ごとの仕入れ値、販売価格、利益を記録することで、収益管理を効率化できます。また、在庫管理システムを導入することで、在庫状況をリアルタイムで把握し、過剰な在庫を抱えすぎるリスクを減らすことが可能です。