ブランド古着の仕入れ先の種類は？ハイブランド品の卸売業者の選び方

実店舗卸売

実店舗卸売は、実際に商品を手に取って確認できる点が大きなメリットです。商品の状態やサイズ感を自分の目で確かめられるため、イメージとの相違や思わぬ見落としを防ぐことができます。また、その場で卸売業者とコミュニケーションを取り、疑問点を解消したり、在庫状況や価格交渉を行ったりすることも可能です。

しかし、実店舗卸売は店舗に出向くための時間と費用がかかるというデメリットもあります。特に遠方の卸売業者を利用する場合には、交通費や宿泊費などの負担が大きくなってしまいます。また、店舗の営業時間や曜日により、自分の都合に合わせて仕入れに行けない場合もあるでしょう。

実店舗卸売を利用する際はこのメリットとデメリットを比較検討し、自身の状況に合わせて判断することが大切です。

オンライン卸売

オンライン卸売は、インターネットを通じて仕入れを行う方法です。実店舗に足を運ぶ必要がなく、24時間いつでも注文できる点が大きなメリットです。一方で、商品の状態を自分の目で確認できないという側面もあります。そのため、オンライン卸売サイトを選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。

豊富な商品画像と詳細情報

商品の状態を正しく把握するため、複数枚の高画質画像や詳細な商品説明を提供しているサイトを選びましょう。サイズ、素材、状態（新品、中古品、傷の有無など）が明確に記載されていると安心です。

顧客対応の質

問い合わせへの対応が迅速かつ丁寧であるかは、信頼できる卸売業者を見極めるうえで重要です。疑問点や要望には、メールやチャットでスムーズに対応してくれる業者を選びましょう。

返品・交換の可否

万が一イメージと異なる商品が届いた場合に備え、返品や交換に対応しているか確認しましょう。返品・交換の条件（送料負担など）も事前に確認しておくと安心です。

運営会社の信頼性

会社概要や特定商取引法にもとづく表示を確認し、運営会社の所在地、連絡先、事業内容などを把握しましょう。信頼できる運営会社かどうかを見極めることは重要です。

最近では、月額固定費で利用できるサブスクリプション型のオンライン卸売業者も登場しています。一定額で商品を仕入れることができるため、在庫リスクを抑えたい事業者におすすめです。

サービス内容や料金プランは業者によって異なるため、事前にしっかりと比較検討することが重要です。

仕入れたいブランド・アイテムの充実度

卸売業者を選ぶうえでまず重要になるのは、自分のショップのコンセプトに合ったブランドやアイテムを豊富に取り扱っているかどうかという点です。ターゲットとする顧客層が明確な場合は、彼らが求めるブランドやアイテムを重点的に扱っている卸売業者を選びましょう。

例えば、20代～30代の女性をターゲットに、トレンドに敏感で質の高いハイブランドの古着を販売したいとします。その場合、以下のような観点で卸売業者を検討するとよいでしょう。

人気ブランドの取り扱い状況

• 人気ブランドを多数取り扱っているか
• 特定のブランドに強みを持っているか（例：デザイナーズブランド、ストリートブランドなど）

アイテムの種類

• トップス、ボトムス、ワンピース、バッグ、シューズなど、幅広いアイテムを取り扱っているか
• トレンドアイテムが充実しているか

サイズ展開

• フリーサイズだけでなく、S・M・Lなど様々なサイズを網羅しているか

取り扱いブランドやアイテムは、卸売業者のウェブサイトで確認できる場合が多いです。事前に確認し、自分のショップのコンセプトに合致しているか、十分な品揃えがあるかを見極めましょう。

また、気になる卸売業者が見つかったら事前に問い合わせて、希望するブランドやアイテムの在庫状況や入荷頻度、さらに新商品の入荷情報などを教えてくれるサービスがあるかを確認しておくと、よりスムーズに仕入れを進めることができます。

価格設定と最低ロット：利益を確保できるか

卸売業者を選ぶうえで、利益を確保できるかどうかは非常に重要です。そのためには、卸売価格と最低ロットをチェックする必要があります。

卸売価格は、仕入れ値そのものです。当然ですが、販売価格を設定するうえで重要な要素になります。低い卸売価格は魅力的ですが、品質が低い場合や、ブランドによっては仕入れ値が高くなってしまう場合があるため注意が必要です。一方、高い卸売価格は品質が高い場合が多いですが、利益率が低くなる場合があります。

最低ロットとは、一度に仕入れなければならない最低数量のことです。小規模事業者にとって、在庫リスクを抑えるためにも、なるべく少ないロットで仕入れるほうが望ましいでしょう。最低ロットが低いと在庫リスクを抑えられますが、単価が高くなる場合があるため注意が必要です。一方、高い最低ロットは単価が安くなる場合が多いですが、在庫リスクが高くなります。

このように、卸売価格と最低ロットはトレードオフの関係にあります。

仕入れ値を抑えながらも、高品質なブランド古着を仕入れたい、最低ロットなどを気にせずに仕入れたいという方は、サブスクリプション型の卸売業者をご検討ください。

品質管理体制：商品の状態、真贋鑑定の信頼性

卸売業者を選ぶうえで、商品の状態や真贋鑑定の信頼性は非常に重要です。仕入れた商品が偽物だったり、状態が悪かったりすると、販売時に顧客とのトラブルに発展する可能性があります。

信頼できる卸売業者を見極めるポイントは、以下のとおりです。

真贋鑑定の専門知識

自社で鑑定士を抱えているか、外部の鑑定機関と提携しているかを確認しましょう。

鑑定結果の開示

鑑定結果を証明書などで開示している業者を選ぶと、顧客に安心感を与えられます。

商品状態のランク分け

商品の状態を細かくランク分けし、写真や説明文で詳細に提示している業者は信頼できます。

返品・交換対応

万が一、偽物や状態の悪い商品だった場合の返品・交換対応が明確になっているかを確認しましょう。

古物営業法にもとづく表記の有無

サイト上に古物商許可番号が明記されているかを確認しましょう。

口コミや評判

実際に利用した方の口コミや評判も参考になります。

これらのポイントを踏まえて信頼できる卸売業者を選び、安心して仕入れを行いましょう。顧客満足度を高めるためにも、品質管理体制のしっかりした業者を選ぶことは非常に大切です。